2007年5月31日(木)
今日は自転車遍路の最終日である。足にかなり疲れがたまってきているが、筋肉痛で動かないという状況ではない。日頃のトレーニングの賜物か?朝7時から朝ご飯を食べて、7時45分位に出発した。今日は快晴である。国道55号を進み、県道22号を龍河洞方面に向かい、小高い丘を登ると、28番大日寺(13番と名前が同じである)に到着(8:45)。朝一番に参拝するのは気持ちが良い。

次は田畑を縫うように細い道をくねくねと西に進み、29番を目指す。こういったのどかな道を走れるのは、遍路ならではである。単に自転車で四国一週するだけでは到底走らないような道を行けるのが、遍路の良い所だと思う。
しかし、主要道路を通らないのでしばしば道に迷ってしまう。こんなときはGPS内蔵PDAのinView N-911のお世話になる。
のどかな田んぼの中の29番国分寺に到着(9:30)。ここは建物も庭も手入れが行き届いて綺麗な寺である。特に本堂は柿茸き(こけらぶき)寄棟造りとのことで、今までの札所は瓦屋根だったので、趣が異なる。本堂は重要文化財らしい。15番と同じく、聖武天皇の勅願による国分寺のひとつで歴史も古く、荘厳な雰囲気のある寺で、今回、気に入ったお寺のひとつだ。
次は県道384号に入って、さらに西に向かう。土佐神社と隣接する、30番善楽寺に到着(10:30)。山門のない開けた寺である。土佐神社の参道を南に下ると山門が有り、善楽寺の山門かと思ったが、土佐神社の門だった。
384号に戻り、県道44号との交差点を左折して南に進む。このあたりから徐々に風景が市街地になっていく。国道32号との合流点を右折し、国分川沿いを南下し、「絶海」というさみしげな地名の方面に向かうと、五台山への上り口がある。31番はこの頂上付近にある。ここから100m以上を一気に上らないといけないので、結構きつい。坂の途中で、昨日神峯寺で会った自転車遍路の人と再会し、途中まで世間話をしながら上る。
予想外の上り坂をやっとのことで上り、31番竹林寺に到着(11:30)。五重の塔や、29番国分寺と同じく、柿茸きの本堂などが広い境内に点在しており、名刹である。紅葉の季節に来たらさぞ綺麗だろう。ご本尊は文殊菩薩とのことで、子供の合格祈願を念入りにお願いしておいた。
上りの後は楽しい下りである。南側の道を下り、突き当たった下田川沿いを東に向かう。再び、田舎の風景に戻る。自転車は田舎道の方が走りやすい。県道247との交差点を右折して南下し、32番への上り口に向かう。32番も小高い山の中腹にあり、上り坂を押して上らないといけない。32番禅師峰寺に到着(12:30)。
来た道を下り、県道14号を西に向かう。近くで何かおいしい物でも食べようかと思ったが、意外と店が無い。仕方がないので、コンビニ弁当で我慢した。そのまま西に向かうと浦戸湾に突き当たる。向こう岸に渡るには、浦戸大橋か渡船を使うしかない。33番札所に向かうには渡船が便利で、風情があるので乗りたかったのだが、桂浜に寄り道するには大きく迂回しなければならない。仕方なく、浦戸大橋を渡る。でも、この橋は下を大型船が通れるように高くなっているので結構な坂である。おまけに車道が狭いので歩道を行くことになるが、幅が狭いので、乗車は無理で、下りも押さないと危ない。多少遠回りでも渡船がお奨めである。
桂浜に到着(13:50)。小学校の時依頼なので、三十数年ぶりである。昔の風情を残すきれいな浜である。但し、浜にレンガ敷きの遊歩道が出来ていたが、これには幻滅である。やはり、この浜は幕末の風情を残して欲しいと思う。坂本竜馬の銅像も見た後、浦戸湾方向に下り、33番を目指す。しかし、今日も暑い。特にこの時間帯から3時頃にかけては、疲れはピークになる。途中で「長宗我部元親の墓」の案内板が有ったが、寄り道をする元気が無く、先を急ぐ。
33番雪蹊寺に到着(14:15)。明治時代に一度廃寺になったが、復興した寺とのこと。民家が点在する中の静かな寺である。
さて、今日は、できれば36番の清滝寺ぐらいまで巡って高知市街のホテルに入りたいと思っていたが、ここまでで意外と走行距離と時間がかかってしまった。とにかく、次を目指す。県道278号を西に向かう。このあたりは田畑が延々と続く平野の田舎道だ。アップダウンは無いが、暑さでダレてしまう。278号を延々走った所で、案内板にしたがって右折し、34番種間寺に到着(14:50)。ここは、珍しく山も丘にも面していない、田畑の中にある、のんびりとした田舎寺といった風情だ。
参拝を済まし、一息ついて、次を目指そうと思ったが、次の35番札所まで10Km程度を高知市街と反対方向に走らないといけない。そこから高知市街までは、さらに20Km程度走るので、合計約30Kmは厳しい。また、少し早めに高知市街に入って少し散策したい。
そんな訳で、今回の旅行はここ34番種間寺で一区切りとすることにした。何か少しさびしい気分とホッとする気分の入り混じった不思議な気持ちである。
田んぼの中の広域農道(?)を東に向かい、緩やかな上り坂を延々上った後、長い鷲尾トンネルを通る。このトンネルは田舎道にしては、柵で仕切られた広い歩道が有り、走り易かった。トンネルを越えた後は市街に向けて長いダウンヒルで、軽快に飛ばす。国道33号との交差点を右折する。ホテルのチェックインには早いので、高知城に寄り道をした。
高知城は去年の大河ドラマ「功名が辻」で脚光を浴びたので、平日のこの時間帯にもかかわらず、多くの観光客が訪れていた(16:00)。
天守閣に向かう途中に、山内一豊の妻「千代」の銅像がある。1603年に入城後、1727年城下町の大火で追手門以外の城郭のほとんどを焼失したが、1753年までに創建当時の姿のまま再建されたとのこと。当時の木造のまま残された天守閣は見る価値があり、また、内部に高知の歴史に関する色々な展示が有るので、楽しめる。中には、大河ドラマで仲間幸由紀恵が着用した着物なども有る。
天守閣を東側に下った所に、100円札で有名な(?)、板垣退助の銅像もある。高知県は幕末から近代に掛けて多くの有名人を輩出しているが、なぜだろうか?
高知城の次は、はりまや橋だろう。「小さい」と噂に聞いていたが、実物も確かに小さい。。。が、存在感のある橋だ。愛車とツーショットの写真を撮った。
今日の宿は、ビジネスホテルの「スーパーホテル高知」という所。安い割りにサービスや設備が良いホテルだ。ビュッフェタイプの朝食や、私は入っていないが天然温泉も有り、お勧めできるホテルだ。平日ということも有り、ビジネス関係のお客さんで一杯だった。明日使わない衣類などの荷物や、お土産を宅急便で送った。
本日の走行距離(79.8Km)


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